Horizon Cloud next-genについて調べたこと
VMware Explore 2022 USで、昨年度のVMworld 2021で発表されていた次世代Horizon アーキテクチャであるHorizon Next-Generation Hybrid DaaS ArchitectureがGAされたと発表されました。
今までのHorizon Cloud のアーキテクチャはPod ManagerやDBなど、HorizonのPod毎に管理サーバが必要でした。
これらの管理コンポーネントはお客様のAzureテナント上で構成されるため、仮想マシンやサービスの利用料金が固定費として発生していました。
次世代のHorizonアーキテクチャは、これら管理サーバーが担っていた役割がクラウドサービス側で提供されるようになり、HorizonのPodで構成されていたPod Manager、DB、Jumpboxがお客様のAzureテナントで構成されなくなります。
これらの管理サーバ・サービスの代わりに、Horizon Edge Gatewayという管理サーバが構成され、このサーバを経由してHorizon環境を管理することができるようになります。
また、Pod内に構成される管理サーバが少なくなることでAzure利用料も削減でき、さらに使いやすいサービスとなりますね。(Citrix Cloudと似てる?)
VMware Explore 2022でのアップデートについて紹介します#3
最後の紹介です。
前回の記事はこちら。
Cloud and Edge Infrastructureです。
ここはvSphere 8ですね!ひときわ観客の歓声が大きかったと記憶しています。
VMwareの代名詞でもあるvSphereのメジャーバージョンアップです。
vSphere 8のアップデートとして、大きなものは2020年に発表されたProject Montereyの実装「vSphere Distribured Service Engine」です。
vSphere Distributed Services Engine は、DPUと呼ばれるデータ処理特化型のチップを搭載したNIC上で ESXi を動作させ、ESXi が提供していたネットワーク/セキュリティ機能を DPU が搭載された NIC へオフロードすることで、アプリケーションが実行される CPU への負荷を軽減するテクノロジーです。
この新しいアーキテクチャによって搭載されているCPU利用率が20%削減され、アプリケーションのコードの変更なしに環境を高速化することが可能であると紹介されました。
まだ日本においては実装可能なハードは多くない(まだ無い?)と思いますが、今後のインフラを変える革新的なアップデートだと思って非常にワクワクしたことを思い出します。
ひとまずVMware Explore 2022のアップデート紹介はここまでにしますが、また手が空いたら投稿したいと思います。それでは~
VMware Explore 2022でのアップデートについて紹介します#2
前回の続きです。
前回記事はこちら、
今回はCloud Managementについて記載していきます。
マルチクラウド管理と言っても、プライベートクラウドや異なるパブリッククラウド間で、コスト、利用状況、パフォーマンス、セキュリティなど、管理対象は多岐に渡ります。(これがクラウドカオスということですね)
VMware Aria は、そのような複雑なマルチクラウド環境の管理を効率化するソリューションです。
VMware Aria は、主に下記3つの製品で構成されています。
- VMware Aria Cost powered by CloudHealth
- VMware Aria Operations(旧名:vRealize Operations)
- VMware Aria Automation (旧名:vRealize Automation)
これだけだとただリブランドしただけ?と思われるかもしれませんが、マルチクラウド環境のリソースをリアルタイムにキャプチャし、収集したデータの関係性を「VMware Aria Graph」と呼ばれるグラフベース データストアに集約されることが重要ポイントです。
そして、「VMware Aria Graph」に集約されたデータは、「VMware Aria Hub」のコンソールによって一元的な可視化とコントロールが提供されることになります。
そして、他の VMware ツールやサードパーティツールとのAPI連携を可能にすると発表されています。
あと地味にUIが洗練されていました。導入が楽しみです。
では今回はここまで。
VMware Explore 2022でのアップデートについて紹介します#1
VMware Explore 2022でのアップデートについてこれから何回かに分けてつづっていきたいと思います。
まず、今回のGeneral SessionにおいてVMwareが提供するサービス戦略であるVMware Cross-Cloud Servicesによって、クラウドスマートへ移行するためのマルチクラウドジャーを支援できると発表していました。
昨年のVMworld 2021にて発表されたVMware Cross-Cloud Servicesは複数のクラウドのまたがってユーザ環境が構成されている場合でも一貫したセキュリティ、運用、開発者環境、ワークスペース環境の提供を実現するものと定義され、それは下のポートフォリオで構成されます。
- App Platform
Tanzuを中心としたKubernetesプラットフォーム - Cloud Management
マルチクラウド環境におけるコスト管理やセキュリティを統合管理 - Cloud and Edge Infrastructure
VMware Cloudやオンプレ、Edge Computingなどアプリが動くインフラ - Security and Networking
NSX Carbon Blackなどのセキュリティ製品 - Anywhere Workspace
Workspace ONE、Horizonによる分散されたワークスペース環境
これらの5つのカテゴリの中でApp Platform、Cloud Management、Cloud and Edge Infrastructureを発表内容を紹介していきます
App Platform
主要なアップデートは下記2点です。
- Tanzu Application Platform 1.3
- Tanzu Mission ControlのAmazon EKS ライフサイクル管理サポート
まず、Tanzu Application Platform 1.3ではRed Hat OpenShiftに対応するとのことです。
これでTanzu Kubernetes GridだけではなくRed Hat OpenShiftを利用中のお客様に対してもTanzu Application Platformによって一貫した開発環境を提供可能になります。
2つ目として、Tanzu Mission Controlの機能拡張で、大きなものはAmazon EKSライフサイクル管理機能の追加サポートとなります。
Amazon EKSクラスタの管理だけではなく、コンソールからAmazon EKSクラスタの直接的なプロビジョニングと管理が可能になります。これにより、管理者は、Tanzu Kubernetes GridとAmazon EKS両方のKubernetesクラスタのライフサイクル管理を実現できることになります。
その他の2つは次回以降で記載していきます。
VMware Explore USへ行ってきました
3年ぶりの現地開催!私個人的には5年振りの参加となりますが、VMware Explore@サンフランシスコ、行ってきました。
General Sessionの様子
生のRaghu Raghuram、歓声がすごかったです
General Session開場前の様子、久しぶりの現地開催で参加者もテンション高かったです
合間でGolden Gate Bridgeに観光に行ってきました!
新発表は次からのブログで記載していきます
VMware Cloud on AWS 大阪リージョンで全てのサービスが利用可能になりました
2022年7月よりVMware Cloud on AWSの全ての機能、サービスが利用可能になりました!
私は東京で主に首都圏のお客様向けにプリセールスを実施しているので、VMCでSRMやVCDRなどが大阪リージョンで利用可能になることを首を長くして待ってました!
見てください、綺麗に並んだ〇を。嬉しいです。
参照元:
https://blogs.vmware.com/vmware-japan/2022/08/vmc-osaka-ga.html
これで首都圏のお客様の災対環境としてVMC大阪リージョンをご提案可能になり、さらに便利になりました。