仮想化プリセールスの徒然Diary

VMwareに関する記事、日常的な出来事など徒然なるままに書いています。

VMware Explore 2022でのアップデートについて紹介します#1

VMware Explore 2022でのアップデートについてこれから何回かに分けてつづっていきたいと思います。

 

まず、今回のGeneral SessionにおいてVMwareが提供するサービス戦略であるVMware Cross-Cloud Servicesによって、クラウドスマートへ移行するためのマルチクラウドジャーを支援できると発表していました。

 

昨年のVMworld 2021にて発表されたVMware Cross-Cloud Servicesは複数のクラウドのまたがってユーザ環境が構成されている場合でも一貫したセキュリティ、運用、開発者環境、ワークスペース環境の提供を実現するものと定義され、それは下のポートフォリオで構成されます。

 

  • App Platform
    Tanzuを中心としたKubernetesプラットフォーム

  • Cloud Management
    マルチクラウド環境におけるコスト管理やセキュリティを統合管理
  • Cloud and Edge Infrastructure
    VMware Cloudやオンプレ、Edge Computingなどアプリが動くインフラ

  • Security and Networking
    NSX Carbon Blackなどのセキュリティ製品

  • Anywhere Workspace
    Workspace ONE、Horizonによる分散されたワークスペース環境

 

これらの5つのカテゴリの中でApp Platform、Cloud Management、Cloud and Edge Infrastructureを発表内容を紹介していきます

 

App Platform

f:id:ekobaya_v:20230131093953j:image

主要なアップデートは下記2点です。

  • Tanzu Application Platform 1.3
  • Tanzu Mission ControlのAmazon EKS ライフサイクル管理サポート

まず、Tanzu Application Platform 1.3ではRed Hat OpenShiftに対応するとのことです。

これでTanzu Kubernetes GridだけではなくRed Hat OpenShiftを利用中のお客様に対してもTanzu Application Platformによって一貫した開発環境を提供可能になります。

 

2つ目として、Tanzu Mission Controlの機能拡張で、大きなものはAmazon EKSライフサイクル管理機能の追加サポートとなります。

Amazon EKSクラスタの管理だけではなく、コンソールからAmazon EKSクラスタの直接的なプロビジョニングと管理が可能になります。これにより、管理者は、Tanzu Kubernetes GridとAmazon EKS両方のKubernetesクラスタのライフサイクル管理を実現できることになります。

 

その他の2つは次回以降で記載していきます。