VMworld 2020 について書いてみます3
前回、前々回とVMworld 2020のGeneral Sessionで発表された3つのトピックについてご紹介しました。
今回はその他のアップデートについて簡単にご紹介していきます。
- ESXi 7.0 update 1
・VMの最大構成 768 vCPU、RAM 24TBまで搭載可能
SAP HANAのようなMonster VMのワークロードに耐えられるように
・クラスタあたり最大96ホストまでサポ―ト
・vSphere Lifecycle ManagerがNSX-T(インストール・削除など),vSANストレッチクラスタ(メンテナンスを自動調整)をスコープに追加 - Tanzuのエディション
・Basic,Standard,Advanced,Enterpriseの4エディションを発表
・Standardまではすでに利用可能、Advanced以上は近日中に公開予定 - vSAN 7.0 update 1
・HCI メッシュ
vCenter内でクラスタのデータストアを共有可能になる - vSAN File Service
・SMBプロトコル・AD/kerberos認証をサポート。
ついに来ましたね、誰か先陣切って使ってみてほしい。 - vRealize AI Cloud
・仮想マシンのスループットの自動的な調律を提供。
対象は今のところvSAN。今後はNSXについても予定されているそうです。
ここからは主にVMware Cloud on AWS関連です。
- i3en.metalが利用可能に
・従来のi3.metalよりもCPU・メモリが多く、特にストレージが大きなインスタンスタイプ - 本番利用として2ホスト構成をサポート
・3ホストと同等のSLAにて提供されるとのこと
ただし3ホストから2ホストに縮小は不可なので注意が必要 - VMware Cloud Director Service
・VMware Cloud on AWSのインスタンスを共有するサービス
- VMware Transit Connect
・従来では実現できなかったVPCとのハブの役割となり、複数接続することが可能に - VMware Cloud Disaster Recovery
S3にレプリケーションしておくだけでフェールオーバーしたい時に初めてAWS上でホストをデプロイしてVMをインスタントリストアする機能。
これで本当の意味でのDRaaSが提供可能に?期待です。 - Azure VMware Solutionが東日本リージョンで間もなくリリース
待ってました! - Project Antreaの紹介
あらゆる環境で稼働するK8sをサポートするネットワーク機能
コンテナネットワークの課題を解決するためのソリューション
vSphere with Tanzuや他のK8sのランタイムでも実装可能 - Project Monterey
・SmartNICのサポート
VCFを進化させ、SmartNIC、DPUのサポート、これによりハイパーバイザ上で
行っていた処理(ネットワークやストレージI/O)をSmartNIC上にオフロード。
これによりSmartNIC上で小型のESXiを実装できる。
・セキュリティ
各SmartNICはすべての機能を備えたステートフル ファイアウォールと
高度なセキュリティ スイートを実行可能。
ざっと簡単に記載しました。個人の主観が混ざっていたり、解釈を誤っているものもあるかと思いますので参考までに見ていただけたらと思います。