仮想化プリセールスの徒然Diary

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Zoom 最適化パック、Teams 最適化パックについて検証してみた

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テレワークの普及に伴い、ビデオ会議の使用頻度が高まっています。かく言う私も1日の大半をビデオ会議に費やされています。。

また、テレワークの手段としてVDIを検討される上で、最近はDaaSを選択されるお客様が多くいらっしゃいます。

 

DaaS+ビデオ会議・・・

これがなかなかに厄介だと思ってます。

一般的なクラウドの場合、クラウドからのOUTの通信に対して課金がされます。これがなかなかに高価になってくるんですよね。

 

ちょっと試算してみましょう

前提条件:

・仮想デスクトップ:Horizon Cloud on Microsoft Azure with WVD

・ユーザ数:100人

・ビデオ会議ツール:Zoom、Microsoft Teams

・会議出席者:4人

・顔出し:あり

・会議時間:5分間

・測定ツール:NetWorx

 

構成イメージ:

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測定結果(仮想デスクトップからのOUTの通信):

 Zoomの場合: 7.24MB

 Teamsの場合: 9.96MB

 ※どちらも同条件、5回の平均値

 

5分でこれですからね・・・LTEだったらすぐにパケ死しちゃいそう。

ちなみにAzureのカリキュレーターで計算すると、

全社員の5割が1日3時間(月20日)Zoom会議をする前提とすると

7.24MB * 36 * 20日 * (100人 * 0.5) / 1024 = 約254TB 

月額 \1,983,011

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個人的にはビデオ会議はVDIからではなくローカルから自宅のWifiで使った方が・・・って思っちゃいます。

とは言っても、そうもいかない方もいらっしゃると思います。

HorizonにはZoom最適化パック、Teams最適化パックが用意されています。
(正しくはZoom 最適化パックはZoom Video Communications社から提供)

 

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Zoom最適化パックについて

 

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Teams最適化パック(Media Optimization for Microsoft Teams)について


どちらも同じイメージで、音声、動画の処理をオフロードでき、仮想デスクトップ側の負荷を軽減することができる形です。

そして、コンピュータリソースの負荷軽減だけではなく、通信のローカルブレイクアウトができることも実は結構大きいメリットです。

 

さて、これも試してみましょう。

前提条件、環境は先ほどと同じですが、Zoom、Teamsの最適化パックを反映させて検証してみます。

 

測定結果(仮想デスクトップからのOUTの通信):

 Zoomの場合: 0.38MB

 Teamsの場合: 0.56MB

 ※どちらも同条件、5回の平均値

 

ちなみにAzureのカリキュレーターで計算すると、

全社員の5割が1日3時間(月20日)Zoom会議をする前提とすると

0.38MB * 36 * 20日 * (100人 * 0.5) / 1024 = 約13TB 

月額 \150,978

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うまくいきすぎな気もするけど、これは素晴らしい結果だと思います。

 

使い方や環境によってあくまで参考くらいにとどめていただきたいですが、メリットが大きいと思いますので、お困りの方は検討されてはいかがでしょうか。